the 8th iseminar x forum、無事に終了いたしました。
2016年4月4日
第8回となるiseminar x forumにご参加いただきまして誠にありがとうございました。ご登壇いただきました先生方、ご参加いただきました先生方に心よりお礼申し上げます。
猪俣先生(順天堂大学)にはアメリカで基礎研究をしつつ、同時にMBAを取得した、その動機についてお話いただきました。「眼科の外来が混雑しているが、どうしたら良いか」という、皆が共有する課題を例に挙げて、問題の分析から解決案の出し方を教えていただきました。もちろん、これは一例ですが、ビジネス的な物事の考え方、進め方が今後の医療においても必要不可欠であることを痛感しました。
山本先生(杏林大学)には抗VEGF治療の現状について、ご自身の多くの臨床研究の成果を合わせてレビューしていただきました。非常にわかりやすく、患者さんの満足度を指標に考えられる誠実なお人柄が伝わるご講演でした。
中尾先生(九州大学)には加齢黄斑変性でM1マクロファージがM2マクロファージとなり血管新生に関わっているという説をご紹介いただきました。またそのプロセスにRhoキナーゼ(ROCK)のアイソフォームのうちROCK2が関与しており、ROCK阻害剤が治療薬となりうる可能性についてもご講演されました。新たな発症メカニズムの提案から、薬物療法の可能性まで見出すという素晴らしいご講演でした。
岡本先生(筑波大学)には網膜剥離、黄斑上膜、黄斑円孔などで手術後においても大きな問題となる変視についてご講演いただきました。定量的に評価されており、なにがどうなり症状がおきているのかということが明らかになっているとことに感銘を受けました。是非、治療法まで一気に明らかにしていただき、患者さんがお困りの状態から救えるようになってほしいと痛感しました。
文責:奥村直毅(同志社大学)
2016年2月29日
第8回となりましたiseminar x forumのご案内をさせていただきます。
2016年4月2日(土)に、丸の内パークビルディングにありますレストランアンティーブにて開催予定です。年度初めでお忙しいところかと思いますが、今回も気鋭の先生方のお話をお聞かせいただき、大いに交流させていただきたいと考えております。
猪俣 武範 先生(順天堂大学)には、ハーバード大学スケペンス眼研究所に留学中にボストン大学でMBAをご取得された経験を活かしてご講演頂く予定です。先日、先生のお考えを「ハーバード×MBA×医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法」と題した書籍を出版されましたが、自ら考えアクティブに動く次世代の医療者ではないかと感じ、いつもご活躍を拝見しています。キャリアの早い段階からきちんとオリジナルに考え行動する先生のお話をお聞きしたいと思っていましたので、大変楽しみです。
山本 亜希子 先生(杏林大学)には、抗VEGF治療にまつわる臨床的な視点からのご講演をいただきます。最前線で治療に当たられ、多くの患者さんを診られてきたご経験から本音のところをお話しいただきたいと思っております。
中尾 新太郎 先生(九州大学)には加齢黄斑変性が免疫疾患であるのか否かという挑戦的なタイトルでご講演いただきます。ご存知の先生方も多いと思いますが、素晴らしいご活躍をされている次世代のスターだといつも遠くから拝見しております。患者さんを診る臨床医としての視点と、病態から治療法までを見出そうという研究者としての視点の2つの視点を兼ね備えた先生から加齢黄斑変性についてのお考えをお聞かせ頂きたいと思います。
岡本史樹先生(筑波大学)には変視症についてご講演いただきます。個人的には変視症と聞くと、網膜剥離や黄斑上膜の手術後に残存して、どうすることもできない不治の後遺症であるかのうように思い込んでしまいます。岡本先生はこの変視症について、とても誠実に取り組まれているというご評判を多方面よりお聞きしましたので、ご講演をお願いさせていただきました。変視症について知識をブラッシュアップさせていただく良い機会と感じており楽しみにしております。
是非、お誘い合わせの上、ご参加いただき活発なご交流をさせていただけますと幸いです。
文責:奥村直毅(同志社大学)
日時: | 2016 年 4 月 2 日(土)18:00 〜 |
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場所: | アンティーブ 東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア 2F TEL: 03-6269-9166 ※JR東京駅南口 徒歩5分、JR有楽町駅東口 徒歩5分。 ※地下鉄千代田線二重橋前駅1番出口 徒歩3分。 www.antibes-tokyo.jp/marunouchi/access.html |
参加費: | 5,000円(懇親会込み) |
残り席 / 定員: | 満員御礼! /30人 (募集終了) ※参加希望の方はキャンセル待ちをお問い合わせください。 |
参加申込み方法: |
「参加申込み」ボタンより参加申込みフォームへお進みください。 ※本フォーラムの参加費用は事前クレジット支払いのみとなります。 ※お申込み完了後、キャンセルに伴う払戻しはできません。ご了承ください。 |
18:00 - 18:05 | 開会の辞木下 茂 先生(京都府立医科大学) |
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18:05 - 18:25 | 医療の未来を考える〜医師とMBAの可能性について〜猪俣 武範 先生(順天堂大学) |
18:25 - 18:45 | 抗VEGF治療に終わりはあるのか?山本 亜希子 先生(杏林大学) |
18:45 - 19:05 | マダムの紹介〜加齢黄斑変性が免疫疾患である可能性〜中尾 新太郎 先生(九州大学) |
19:05 - 19:25 | 変視について岡本 史樹 先生(筑波大学) |
19:25 - 19:30 | 閉会の辞木下 茂 先生(京都府立医科大学) |
19:30 〜 | 懇親会 |
2006年 | 順天堂大学医学部医学科 卒業 (MD) |
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2008年 | 東京大学付属東大病院初期臨床研修医 修了 |
2012年 | 順天堂大学大学院医学部医学科眼科学にて医学博士の学位授与 (PhD) |
2012年 | ハーバード大学スケペンス眼研究所へ留学 |
2015年 | ボストン大学経営学部Questrom School of Business卒業 (MBA) |
2015年 | 順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科 助教 |
2002年 | 東京女子医科大学 卒業 |
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2002年 | 杏林大学眼科学教室 入局 |
2005年 | NTT東日本関東病院 眼科 |
2007年 | 阿伎留医療センター 眼科 |
2008年 | 杏林大学眼科学教室 非常勤臨床助手 |
2009年 | 杏林大学眼科学教室 専攻医(現在に至る) |
1998年 | 鹿児島大学医学部 卒業 |
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1998年 | 九州大学医学部眼科学教室 入局 |
2000年 | 九州大学医学部大学院医学研究科(医化学分野) |
2006年 | 米国Massachusetts Eye & Ear Infirmary 留学 |
2013年 | 九州大学大学院医学研究院眼科学分野 助教 |
1994年 | 筑波大学医学類 卒業 |
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1997年 | 茨城県立中央病院眼科 |
1998年 | 土浦協同病院眼科 |
2000年 | 総合守谷第一病院眼科医長 |
2001年 | 筑波大学臨床医学系眼科 講師 |