iseminar.net アイセミナー 関西眼疾患研究会

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Posted Jul 2018
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疾患名:偽眼類天疱瘡
この方は、既往がはっきりしないが、恐らくトラコーマ後の偽眼類天疱瘡と思われた。はじめ、もう片眼からのautoCLETを試みたが、培養がうまくいかず今回COMETを行った。輪部付近で360度結膜を切開し、テノン嚢を除去した。テノンの増生はそれほど強くなかったが、結膜嚢の短縮が著明であり、強膜が広く露出された。中央部の上皮は比較的きれいな実質面をみせつつ、鈍的に剥がすことができた。上方から耳側にかけては実質混濁が残ったが、瞳孔領は観察可能となった。0.02%マイトマイシンCを3分間7か所に塗布し、150ccの生理食塩水で洗浄後、フィブリンシートをのせた。結膜の面積が少なかったが、耳側下方および鼻側では結膜どうしを縫い合わせ、シートが伸びた状態で結膜下へ入るように縫合することができた。11時の部では、結膜が無かったため、シートの一部と強膜を縫合し、ここから剥がれることが無いようにした。術終了時、上皮はきれいに張っており、出血などもなく良好な状態であり、メディカルユースコンタクトレンズをのせて手術を終了した。