分野を問わず学びたいときに
「超低侵襲硝子体手術ー小さいだけがご利益じゃない」京都府立医大 米田一仁先生
硝子体手術の動画は米田先生がどんどんアップしてくださるので、よく視聴していました。米田先生は接眼式の広角レンズとツインシャンデリアを駆使して行う手術が特徴です。わたしの外勤先で米田先生の手術を見学できる機会があり、実際に接眼レンズを保持しながら、ツインシャンデリアのコードをまるで弦楽器の弦を指で押さえるようにして照明の方向を自在に操る手技をみて「こんなに手術が上手な先生がいるんだ」と圧倒されました。米田先生は今回推したこのセミナー動画以外にもいくつもセミナー動画もアップされていますが、いずれもそのテクニックだけではなく、理論や基本的なことも盛り込まれていて勉強になること間違いなしです。
「MIVS2020~Ask, and it shall be given you.~」岡波総合病院 大澤俊介先生
開業を考えていたころ、学会のランチョンセミナーで新しい顕微鏡の紹介があり、大澤先生が講演されていました。とてもわかりやすい内容でその後は学会のたびに大澤先生の講演のおっかけをしておりました。このセミナー動画は硝子体手術の器械や顕微鏡など機器の機能や特徴についてわかりやすく説明されています。硝子体術者に限らず、顕微鏡手術を行う眼科医は必見のセミナーです。
「挙筋短縮術(挙筋腱膜のみ前転)」京都府立医大 渡辺彰英先生
当時私が眼科医歴15年くらいで、それまで眼瞼の手術はほとんどしたことがありませんでしたが、新たなスキルを取得しようと眼瞼手術を行うことを決心しました。そのときに見た眼瞼手術の動画が渡辺先生のもので、それこそビデオテープだったら擦り切れるくらい繰り返し見ました。おかげではじめての眼瞼手術はうまくいきました。渡辺先生の手術はとても丁寧で、これから眼瞼手術をはじめようと思う方にはとくにおすすめです。渡辺先生の解説つきセミナー動画も合わせてご覧いただければより理解が深まりますよ。
「ドライアイ診療の登竜門 日本初 世界の方向 TFOD & TFOT」京都府立医大 横井則彦先生
開業して3年近くになりますが、日々の外来でドライアイの患者さんを診察する機会はとても多く、手術とはまた違った苦労があります。以前から横井先生のドライアイ特集は眼科雑誌などで勉強しておりましたが、どうしてもフルオ染色のBreakupパターンは誌面ではわかりにくいところがあります。このセミナー動画ではそれぞれのBreakupのパターンを繰り返しじっくりと見ることができますのでとても有用です。ロジックに基づいた診断治療を詳しく説明されており、まさにドライアイ診療の登竜門、すべての眼科医に紹介したい動画です。
「泣かさず診るとこんなに楽しい小児眼科」順天堂大学 根岸貴志先生
根岸先生もたくさんのセミナー動画をアップされていますが、どれもスライドが見やすく、とてもわかりやすいです。小児や検査関連など基礎的な内容を絞って説明されており、いまさら聞けない内容もピンポイントで見ることができるのでとても重宝します。このセミナー動画について、クリニックでは子供の診療も多いので、これまで子供の診療に関わることが少なかった先生方には参考になることが多いのではないでしょうか。
セレクター: 武井正人(武井眼科医院)
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