気鋭の網膜サージャンが選ぶ7本

The Road to Becoming a Successful Clinician-Scientist
木下茂 (京都府立医科大学)
なぜ、医師が研究するんだろう？と、お思いの若い先生。是非見てください！僕は三重大学の医局員ですが、他大学の木下教授の講演を聞ける機会があるなんて、アイセミナーありがとう、と感動したのを今でも覚えています。

角膜切開による白内障手術（ReStore）
大島佑介 (おおしま眼科クリニック)
白内障手術の素晴らしい動画が多数ありますが、自分の手術のお手本にしている動画がこちらです。全ての手技が丁寧で、無駄がなく、いつの間にか手術は終了します。翌日も炎症はほとんどなく、きれいな術後であることが想像されます。

裂孔原性網膜剥離に対する27G硝子体手術
大島佑介 (おおしま眼科クリニック)
大衆化した硝子体手術の中で若手の先生にとって再手術のリスクが高いものは網膜剥離だと思います。網膜剥離手術のエッセンスが2分半でコンパクトにまとまっており、各手技における術野の作り方の見本となります。この絵が撮れるようになったら、間違いなく成功する、そんな動画です。行間を読みながら鑑賞ください。

MIVS 2020 ~Ask, and it shall be given you.~
大澤俊介 (岡波総合病院)
タイトルからすると昨年の作品かと思いきや、2014年の投稿です。僕の師匠で、手術名人、特に術野作りの名人です。先生の7年前の手術環境のお話ですが、内容は今の標準です。現在の硝子体手術環境が当たり前すぎていまいち理解してないかも、という術者の方はこの作品を見てください。手術の理論が増えますよ！

眼科手術の基本
米田一仁 (京都府立医科大学)
圧倒的なスピードで大量の手術をこなされる米田先生。実は、戦略を大事にされており、ボリュームサージャンの米田先生が手術に真摯に向き合われている姿がこの講演から垣間見えてきます。どの手術動画も簡単な手術に見える秘密がここにあります！

PVRに対する硝子体手術
山根真 (横浜市立大学附属市民総合医療センター)
山根先生の手技の細かさと術野作り、いいですよね。PVRの後部硝子体皮質をきれいに剥離する操作に衝撃を受けると思います。残存硝子体皮質の存在が気になり始めた中級者の硝子体サージャン必見だと思います。

実学としてのデータサイエンス
三宅正裕 (京都大学)
Data is the new oil. という現代のマントラのような言葉に踊らされる必要はないのですが、Big Data時代の現代の医師に求められる能力は何だろう？その一つのヒントが三宅先生の静かな語りの中にあると思います。

セレクター: 松井良諭（三重大学）

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