「アイセミナー眼底カンファレンス」では、三宅正裕先生(京都大学)、向井亮先生(群馬大学)、山本亜希子先生(杏林大学)
といった新進気鋭の黄斑専門医をコメンテーターに迎え、同世代だからこそ言えるフリーなディスカッションを展開していきます。
■向井 亮 先生(群馬大学 2013.12.20 3:45)
当科でも38歳女性、-1程度の近視で、SS-OCTにて垂直断にて同様の所見を持つ症例を経験しています(titedとdome shapedの間のような)。症例2と同様、黄斑にはPEDなのか、新生血管なのかの病巣もありました。(症例2はPEDのようですが)当科での症例では、初診から6ヶ月間SRDに変化がなく、その段階でアバスチンをトライしています。SRDは軽度ひきましたが、有効とはいえない状況です。PED様も消退していない状況です。
■山岸 哲哉 先生(京都府立医科大学 2013.12.20 3:49)
向井先生、コメントありがとうございます。どうもそのお話を伺うにVEGFの関与は乏しいみたいですね。
このような漿液性網膜剥離に関しては先日、女子医大の丸子先生が「高侵達OCTのアドバンテージ」のアイセミナー講演で触れられています(先日公開されています)。脈絡膜が薄いのが病態に関与しているのですが、どうも強膜肥厚による脈絡膜のoutflow低下が原因ではないかと考えていらっしゃいます。
向井先生が御指摘のPED、3DOCTで仔細にみましたが、どこも内部反射はなく、どうも漿液性PEDのようです。