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前嚢収縮→硝子体カッターにて切除

横山翔 (JCHO中京病院)

Filmed Jun 2021; Posted Jun 2021
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このビデオの方は、ぶどう膜炎による前納収縮が顕著で、前嚢がほぼ閉鎖してしまった症例です。
コンステレーションを使用し、硝子体カッターは23Gだったかと思います。
器械の設定は通常の硝子体手術と吸引圧は同じ(自分はMax設定)、チン氏帯脆弱である可能性が高いのであまり前房内の圧は高めないようIOP設定は通常より低め(20くらい)、カットレートは普段10000で行っていますがこの症例では2000くらいに落としています。嚢が固ければさらにカットレートを落とします。

流れとしましては、
まずはBVI社の前房メンテナー(https://www.bvimedical.com/jp/ophthalmic-products/self-retaining-acm-lewicky/)を設置。
1.1mmスリットナイフで少しタイトに挿入できます。
前房メンテナーは白内障手術の際に核や皮質を残してruptureしてしまった場合にも両手Freeになるので便利です。
なければ通常の硝子体ポートを角膜切開で挿入してもいいかと思いますが、ポートの先端が長いのでやや邪魔かと思います。
次にとっかかりを作るためまずはスリットナイフで前嚢に切り込みをいれ、そのあとにカプセル剪刃で切り開いていきます。
いきなりカッターで処理しようとするとIOLを押したりしてチン氏帯に負荷がかかりチン氏帯断裂によるIOL偏位をきたすのでまずはでナイフや剪刃でなるべく切る操作をした方がいいと思います。
スリットナイフとカプセル剪刃である程度前嚢を切り開いたら、IOLと嚢の間にしっかりと粘弾性物質をいれて、硝子体カッターをいれるスペースを作成します。
そのあとは硝子体カッターを用いて吸引→カットを繰り返して処理します。
嚢が固くて処理できない場合は前述のようにカットレートをさらに低くするといいと思います。

硝子体カッターは細いものにこだわる必要はなく(角膜切開なので)むしろ23ゲージの方が27ゲージや25ゲージよりも開口部が大きいので処理しやすいと思います。