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輪部デルモイドに対する表層角膜移植

島崎潤 (東京歯科大学市川総合病院)

Filmed Oct 2018; Posted Oct 2018
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疾患名:角膜輪部デルモイド

 この方は、特に他の異常を合併しない輪部デルモイドの方で、視力は良好であるものの整容上の理由で手術を行った。始めに、腫瘍周囲の結膜を輪部付近で切開。テノンの増生が強かった為、軽度切除した。特にfeeding vesselもなく、腫瘍の範囲もそれほど広くなかった為、角膜側に合わせて6mmのトレパンでマーキングを行い、ねじ込みメスで切開を深め、表層剥離刀で2回に亘って切除を行った。これにより、腫瘍は見た目完全に切除され、透明な実質の透見が得られた。改めて切除径を測ったところ、6mmに少し欠ける程度であったので、同じく6mmのトレパンで内皮側より保存角膜を打ち抜いた。厚みを調整する為に、内皮側の実質をスプリングハンドル剪刃で削ぎ落とすように切除。腫瘍の切除部に合わせて厚みと形を整え、先ず角膜側を7針、結膜側を4針縫合した。これにより、非常にフラットな面が得られた。結膜を8-0バイクリルで縫合し、手術を終了した。